ライフ イン スウェーデン

スウェーデンでの日々の雑感、旅行記、サッカー観戦記、などなど。

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映画 インシテミル 7日間のデス・ゲーム ネタバレあり

インシテミル 7日間のデス・ゲーム すかさず見ました。
何の前情報もなく。原作を読んだ直後に。
日本では2010年公開の作品。まあ、海外にいるとこういうタイムラグはできますわな。

で、ヤフーで今検索したら、評価は5段階の2程度。罵詈雑言のレビューオンパレード笑

で、ネタバレ全開で私の評価というと、

基本的に頭が固いのか原作に忠実に映画も作ってほしい方なので、いきなり登場人物が原作の12人が10人になってる時点で残念。当然ストーリーも原作とは大幅にかわっていた。

綾瀬はるかはよかった。なにがって?それはみたらわかる。

石原さとみはよかった。彼女の演技を見たのってあまり記憶にないんだけど。
殺人の動機はほめられた物ではなかったが、原作にない殺されっぷりとその直前のホラーぶりは悪くなかった。

北王子欣哉の存在感はさすが。原作では若い馬鹿役なんだけどね。

原作では主人公は頼りないけどこんな感じでの感情露出はなかったんだけど、ま、原作のほうがいいかな。

ちなみに一番みたかったのは吊り天井での殺人なので、そのシーンは1回ではあるが満足。

武田真治のマッチョぶりにちょっと驚いた。

ラストの安東の死んだふりにはすっかりだまされたので得した気分。

そう、しょっぱなから驚いたのは、片平なぎさがこの30年間全く姿形が変わってないこと。スチュワーデス物語を思い出したわ(といってもほとんどの人はわからなくなったんだよね。)

で、彼女演じる役柄は原作では最後まで生き延びるキーパーソンなんだけど早々に殺されました、と。

巡回、殺人機械ガード。原作でのイメージとしては地上を動くんだけど天井のレールを動いてた。予算の関係か。
見た目は、もっとなんとかならんのか、という感じ。

レビューでは脚本が中学生のレベルとか色々かかれてました。まあ、ミステリーというよりはホラーという感じでしたね。原作もそんなところがあるけど。メモランダムの蘊蓄部分は削られて小説名だけ書かれてました。

というわけで、私の評価も5段階なら2、5というところでしょうか。

いやー 映画って 本当に いいものですね。

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「インシテミル」 米澤穂信 ネタバレ

米澤穂信、どっかで聴いたことがある名前だなと思ったら、昔読んでました。さよなら妖精・
その時のブログはこちら。
で、そのさよなら妖精の筋も謎解きも忘れたので検索したのですが、国あてクイズだったですね。あと、小賢しい高校生の会話がまるで2ちゃんねらーの話し方みたいで萎えた記憶が強いです。さらに、主人公の生ぬるさ、と。

それらはおいといて、このインシテミル。最後まで題名の意味は分からなかったのですが、淫してみる、ということらしいです。
この作品は読みごたえありました。おもしろかったです。映画化もされたみたいですがこれも見たいと思っております。

内容はアマゾンの説明から

内容(「BOOK」データベースより)
「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。

ネタバレ全開でいきます。



閉じ込められた12人の男女、案の定、人殺しを始めました。殺したら時給、報酬がアップするから。そして途中の主人公のいったんの謎解きまで、なにがなんだかさっぱりわからず、結局人数が減ったあとになっても犯人がわかりませんでした。
途中から、主人公の正体が、ミステリーおたく、とういことがわかるのですが、こういうおたくっぽい書き方は「さよなら妖精」も同様だったと思います。登場するミステリーをひとつもよんでない一般人は取り残されていきます。もちろんそれでもまあ大きな問題はないのですが。主人公がじつは単なる弱弱しい一大学生でない、というところから、頼もしく感じられ、話はぐんと進みます。

参加者12人がはじめの夜にさまざまな武器を持たされていて、それを隠しながら他の人の武器がなにかわからないまま鍵のかからない部屋で夜を迎えるというはらはら感、そして、見回りをしたり、犯人を制圧、拘束したりする機械、ガードの無機質な存在感はやはり緊張します。

また、しょっぱなからでてくる美女の正体はもちろん不完全ですが、なにか特別な存在だということは分かります。

そして、殺人事件の謎の核心に入りますが、一人目の犠牲者は実は自殺だったということ、これは武器はガードの乱射ということも含め、さっぱりわかりませんでした。
そりゃあ、誰が何を持っているのか明かされてない段階でわかる訳がない。

超核心に触れますが、ようするに、この閉鎖空間に、さくら、が二人いたわけです。自殺したい人と、お金がほしくて確実に人を殺す人と。まあ、恣意的に選ばれた人たちなので、それがわるいことではないですし、そうでもなければ何もないまま7日間すぎるでしょうよね。そして、この空間での出来事、ようするに、殺し合いも含めたドラマは有料で視聴者に提供されているということが最後にわかります。まあ、リアリティTVは世界中で人気ですからね。

二人目の被害者は、犯人はすぐわかるのですが、ほかの人が書評で書いている通り、たまたま殺しちゃったという点がちょっと残念ですが、後になって殺人者はキーパーソンとなります。

そして、続いて殺される二人、そしてその後の殺人と自殺。

天井を落として殺人というのは奇想天外で、そして殺された二人が12人のなかの重要人物だったことも衝撃的でした。そして誰が天井を落としたのかはもちろん最後までわかりませんでした。そこは、武器を嘘の自供をした、という点のトリックをあばかないといけないのですが、ニコチンの殺傷力なんて知らないので一般の人がとけるわけない。ただ、メモランダムの偽造の伏線はきちんと張られてました。

まあ、消去法でいっても女ふたりのどちらかだとまではわかるんですけどね。

そして、動機について。犯人は、10億円を作らないといけないのでこの殺人を犯した、と。

10億円がなぜ必要なのかはみなさんのご想像におまかせして終了、というのはちょっと不親切だと思うけどね。

で、主人公もそれをつっこまずに4千万円の賞金をあげてはした金で目的の車をかって満足。

最初の数ページに、名前を明かさないで数人の参加動機がかかれてあったけど、どれが誰の動機なのかもわかりませんでした。

この作品の面白さは、建物の内部の様子などが映像として頭の中で構築されることです。

これは全く個人的な楽しさなんですが、以前ストックホルムで住んでいた巨大アパートがちょうどこの作品の施設と同様に円形の建物で、部屋が放射線状に配置されて、それがイメージされました。規模は全然違うんですけどね。

後、最近特に、無人ロボットの技術の飛躍的進歩に恐れを抱いており、ガードの無人格ぶりと高性能ぶりはやはり緊張しますね。無人飛行機による爆撃、無人兵士による殺戮が映画の世界さながらにがんがん行われる時代へと現実社会もあと一歩なんでしょう。

で、作品の締め方も、悪くなかったと思います。次の作品へ発展させることもできる終わり方ですし。

検索すると、おれにはかけねえ、ってかんじの掘り下げた書評もみますが、結局こんな小学生の感想文にまたなってしまいました。娯楽作品として読んで損はない一品です。というか、ネタバレありと書いてるので意味のないおすすめですが。

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螺鈿迷宮 海堂 尊  ネタバレあり

この夏の旅の、クロアチアの島で、宿の日陰の庭、猫が寝ている横で読んだ一品。思い出として消滅しないうちに書いておきます。

海堂尊さんの本といえば、ブラックペアン1988と医学のたまごという本を読んだことがあるが、一番有名なチームバチスタは読んだことがないし映画も見てない。ブラックペアンは映像として心に残っている作品です。たまごのほうは、なんじゃこりゃ?という思い出だけです。全く覚えてません。

アマゾンでのこの本の紹介は
内容(「BOOK」データベースより)
医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。東城大学の劣等医学生・天馬大吉はある日、幼なじみの記者・別宮葉子から奇妙な依頼を受けた。「碧翠院桜宮病院に潜入してほしい」。終末医療の先端施設として注目を集めるこの病院には、黒い噂が絶えなかったのだ。やがて潜入した天馬の前で、患者が次々と不自然な死を遂げる!天馬、そして厚生労働省からの刺客・白鳥らが、秘された桜宮の闇に迫る。傑作医療ミステリ!


この紹介で書いてある、厚生労働省からの刺客、とういこともこの本のミステリーの一部なのでそれをあえてほんの紹介で書くのはいかがなものかと思うけどまあ、読んだ後なのでどうでもいいが。

この本も前半はとっかかりにくかった。面白そうにと書いてあることもあまり面白くないし、ナースの失敗とかね。しかし、そのどんくさいナースとだめだめ皮膚科の医師の正体がわかったくらいからは面白くなってくる。
ろくでもなさそうなあんちゃんが消えるし、多くの病人もまさにすぐ死んでいくのだが、まあ、この病院の中で消されたのはわかるのだが、ではなぜ消されたのか?もミステリーの一部。
さらに、この作者が病理医として提唱するAi - オートプシー・イメージング (autopsy imaging) - 死亡時画像(病理)診断、に関しても絡んでくる。
だめ学生の成長物語、あわい恋、謎の女医の姉妹、昔の思い出の歌、とか、しっかりした同級生の女性とか、ラッキーとアンラッキーについてのこと、安楽死などなど、まあ、盛り上がる設定はいくつか練り込まれているという感じです。しかし、ラストシーン、(ネタバレいきますのでご注意)             何人か死ぬのですが、死ななくても良かった人もまじってますね。姉妹のひとりとか。もちろん、数合わせのために死ななければいけない人数はきまっているのですが、まあ、あっさり死ねるのかね若いのに、とは思いました。
今年テレビでもこの作品をベースにしたのが放映されたとのこと。どうだったのかな?
後彼の作品群はシリーズなので発表された時系列順に読んだ方がいいかもという気もしますが、まあ、たとえばこの大学病院に思い入れがあるとかないとかでそういうのについていくかどうかもきまるでしょうね。

海辺と車の映像は心に残りました。クロアチアの海辺で読んでたからね。まあ、ちょっとグロテスクすぎる部分もあるかなという作品でした。

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虹を操る少年 東野圭吾 ネタバレあり

この本は、クロアチアからボスニア・ヘルツェゴビナに旅しているときに読んでました。モスタルの橋の下でねっころがってよんだ思い出の一品。

アマゾンでの説明はこちら
内容(「BOOK」データベースより)
「光にメロディがあるの?」「あるさ。みんな、そのことに気づいていないだけさ」。“光”を“演奏”することでメッセージを発信する天才高校生・光瑠。彼の「光楽」に、感応し集う若者たち。しかし、その力の大きさを知った大人たちの魔の手が忍び寄る。新次元コミュニケーションをめぐる傑作長編ミステリ。


で、読後の感想、実は最後のおちを完全に忘れていて、検索して、ああ、そんなラストだったっけ?というくらい印象が薄い結末です。ただ、それだけSFとしての、光を演奏する、音楽家ならぬ光楽家という設定がキャラクターが立っていたようにも思います。
この前の感想にも書いたけど、東野作品はやはりSFでないほうが好みで、そういう意味ではこの作品もまあ、そういう架空の世界の中での疑問を解いていくという感じでしょうか。
あいかわらず最後までわからなかったのが最後追跡する若者のお父さんのお仕事と、なんでそのお父さんが若い愛人がいなければならないのか、という整合性でしょうか。大物のじいさんにかんしてはまさに取ってつけた感じ以外ないですな。まあ、主人公の突出ぶりも、他のことにいかせないのか?生かすにしても、中毒患者をつくっただけであまり社会に還元されてないなというかんじで、まさに中途半端でしたね。で、最後改造手術するってまるでショッカーだよな、ってかんじですね。

ただ、心を揺さぶられる光の演奏というものは見てみたいと思ったし、まあ、花火をみて我慢します。

という、ちょっと初期の作品だなという感じでした。あっというまに読めるので悪くはないですが。やっぱりゆきほのインパクトには、、

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「コンスタンティノープルの陥落」 塩野七生 ネタバレあり

「コンスタンティノープルの陥落」 塩野七生 を今日読み終えた

解説を読んで知ったこと、作者が女性だということ。

実は彼女の本は一冊も読んでなくてこれが初めて。ローマのことで面白い本を書いてるそうなのでまた読みたいと思っている。

で、この作品、非常に面白かったのだが、他の人も書評でけなしているように、コンスタンティノープルの地理がわからないので読んでてもさっぱりイメージがわかない。仕方なく検索するも、あまり検索すると本の内容がわかってしまうのでそれもできないというジレンマ。
後、カタカナネームの登場人物を前半に山ほど登場させるのだが、やはり、わけがわからなくなった。
最後きちんとすべての人たちのその後のストーリーに回収してるとはいえ、やはりつらい物がある。

トルコ イスタンブール、そして他のみどころへ、私は2009年の3月にいってきた。興味がある人はこちら「お約束 飛んでイスタンブール」


私のイスタンブールの印象はきわめて悪い。

それはブログ「再び。イスタンブールは危険です。」でも一部書いた通り、非常に気分の悪い連中の行動と被害者をみていたから。初心者はともかく、世界を長々と旅しているお兄ちゃんもころっと「友情商法」にひっかかり連中の手先として船着き場にいかされていた。

というトルコ、今でもクルド人を迫害したりして、ろくでもない国なんですが、カッパドキアなどの自然は見所ありです。カッパドキアで以前日本人女性が宿でこき使われてましたが、彼女も帰国しました。忙しく働く女性の横でパートナーの男が暇そうにテレビゲームをしている姿は忘れられません。

という、書評なのに書けばそういうトルコの忌々しいことを思い出してしまうのですが、そのトルコ旅行までは、アジア系の大帝国、そこにいきる末裔ということで非常にシンパシーをもっていました。

イスタンブール、ビザンツ帝国のコンスタンティノープルを滅ぼしてオスマン帝国の首都となった場所ですが、その戦いを綴った歴史小説がこれ。

様々な人の視点から出来事を綴るという方法は私は好きなので、この小説もわかりにくいこと以外は基本的に好みで、結果が分かっているわけで、非常につらい気持ちになりながら読み進めました。

今回夏旅行したボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルもこのオスマン帝国だったし、ハンガリーも国土をけっこう蹂躙されたので、東欧に旅行するとオスマン帝国の回教徒文化や残存する建物にも触れることがあります。
オスマン帝国の伸張は、この若きモハメッド2世のコンスタンティノープル征服がそのはずみとなり、最盛期、スレイマンがスルタンの時はウイーンまで包囲をして、そのことに関する展示をウイーンの博物館でもみました。

日本語が下手だとまで酷評してた書評もみましたが、そんなことはなく、様々な戦いや様々な立場の人の心の中や振る舞いはうまく躍動感あふれて表現されていたと思います。

という訳で、おすすめの一品です。またイスタンブールに行きたくなりました。いかないけど。

余談
http://www.geocities.jp/whis_shosin/bizan.html
この動画で小説の中身がすべてわかります。

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