まずはじめに
僕は、スウェーデンはまちがいなく、世界の「勝ち組」国家だと思っております。
スウェーデンの社会システムは、「いい」システムだといっていいでしょう。なにがいいか、というと、他のヨーロッパの国と比べても、極貧の層があまりないこと、平均的に豊かだということ、教育のレベルが比較的高い、ということ、医療費が国民ならそれほど高くないこと、国民の気質もどちらかというと穏やかである、ということと比較的安全な社会である、などでしょうか。これは国家としては合格点、というか、優秀賞でしょう。
そして、このような高負担高福祉な社会を、多くのスウェーデン人が選択支持しているわけです。それはそれで、この国の人の選択なので、結構なことだと思っております。
仕事以外にも人生をいきたい人、他の事に重点を置く人には、いい社会の仕組みなのはまちがいありません。日本とその点においては対極にあるような国です。
しかしながら、結局、働いても働いてももっていかれる社会であり、私の知人の旦那(スウェーデン人)は、こんな国最低だ、とっととでていってやる、といきまいてました。こちら在住30年の日本人もがんばって働く気をなくしております。
努力をしても、それに見合う報酬がないと感じる時、もしくは、適当に働いてもしっかり働いてもあまり報酬がかわらないと、人間どうなるか?それも先進国で、ということが、この国で働くと見えてきます。
私は亡命キューバ人と話したことがありますが「キューバは最高の国だ。働く気がない連中にとってはね」といっておりました。キューバとスウェーデンを置き換えても、そのままいえると思っております。
これは数日前の僕の日記から
「しかしながら、北欧の社会、システムというのは、あるいみユートピアで、いっぽう、もうけよう、もっと上をめざそう、という意思をくじく、まじめに働く気持ちをそぐのには十分な社会でもあります。」
「ぼくは北欧のシステムは正直いやなんですが」
「この国の社会民主主義はいきすぎだとは思うのですが」
コメント欄から
「いやぁ、もう過去の事になりつつありますが、ス国の政策には腹が立っていましたねぇ。怠け者製造期間と言った感じでしょうか。 」
「僕にとってス国でのProfessional lifeで最大の悲劇だったのは、やっぱりス人の部下を抱えた事だと思います。締め切りが迫っていようが、あっさりと帰り、締め切りを飛ばしてくれましたからね。まぁそれでも一人は解雇出来ましたが。 何かを期日に仕上げるのは、あの国ではかように難しい事の様です。」
「こんな社会でも、向上心をもって一生懸命働いている人も結構いますよ。
そうじゃない人があまりに多くて、スウェーデンで働いていると腹が立つことの方が多いですけどね・・・(;一_一)」
昔の自分のブログからの引用
http://plaza.rakuten.co.jp/goikenban/diary/200507210001/で、僕はこの国の社会民主主義にはっきりいって疑問をもっております。このシステムは働く気がない人にとってはすばらしいものでしょう。アメリカはまた極端ですが、日本ぐらいが一番いいと思います。(2005年07月29日 06時53分44秒)
昔から感想は変わってないてわけですね。
http://plaza.rakuten.co.jp/goikenban/diary/200507150001/2005年07月15日
スウェーデン生活の手引きより引用 「海外生活(84985)」
[ 思う ]
この国で留学するものにとってはバイブルといえるHP,スウェーデン生活の手引きより一部引用
http://square.umin.ac.jp/murata/sg/sg_u_se.html
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概してスウェーデン人は親切であるが自分の職務に疎い人が多い.同じ内容でも応対した人により対応が異なるので注意.納得いかなかったら次の機会にもう一度ためすこと.一度得た情報が真実ではない可能性がある(前書き参照).また,日本人の常識では,考えられないようなミスをしてくれることもしばしばであるので,常に注意が必要である.(実例:もらえるはずの児童手当が,いきなり来なくなった.ビザの延長を申し込んだら,子供のだけとんでもない日付にされた.等など)また,人を待たせることを何とも思っていない人が多い.レジで行列が出来ていても,レジの人が平気で客と世間話をしているというのはよくある.いちいち,イライラしていたら精神がもたない.(そういう時にはちゃんと自分の存在を主張すること、さもないとその場の雰囲気を楽しんでいるのかと誤解されてしまう(N))イライラしないようにすることが大切.(イライラするのも可(N))さらに,お客様は神様と言うような考えは,この国には無いようである.
この点に関しては、さまざまな意見があるようですが、筆者自身は日本と同じ感覚を期待しない方が良いと思っています。基本的には親切にされたことの方が多いのですが、一方で官民の区別無く、不正確なことを言われたり、勘定が合ってなかったり、約束をいきなり破られたり、職務上知っていて当然の事を知らないと言われたり、不親切にされたり、無視されたり、外国人というだけで差別されたり、いろいろと経験したのも事実です。けれども、どこの国でもしっかりした人といいかげんな人がおり、親切な人と意地悪な人がいるわけですから、先入観を持ったり、短絡的に個別の事例を民族性に帰するのはよくないことだと思います。いずれにせよ、わが身を守るという視点からすると、危険に近寄らず、大切な事柄については自分の責任で確認を徹底するのに越したことはないでしょう。(M)
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こんな感じです。
まああまりこの国のいいかげんなことを書き連ねても仕方ないので、これくらいにしておきます。
この国のいいところ
まちがきれい
しぜんがいっぱい
のんびりしてる
これにきれいなおねえさんがたくさんいるをくわえて4はんマンガンにしといてください
よっけさんのブログより引用
http://jocke66.exblog.jp/スウェーデンで働きますか、人間やめますか
私、10年前からネットで同じこといってますね。
(コメント欄より引用させていただきます)
「初めまして・・・
記事の内容、痛いほど理解できてしまいます。
私もこちらに来て7年経ちましたが、スウェーデン人のこの仕事の姿勢、いまだに腹が立ちます。抗議も何度もしましたが、改善しようという姿勢がない・・・
まあ、しょせんスウェーデンですから・・・と最近は思わなくてはいけないと感じました(笑)」
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以上、自分のブログなどの引用です。
サンプルとしてはあまり多いとはいえませんが、いろいろな職種でスウェーデンで働いている日本人から、まさに「異口同音」といっていいほど共通点がある、スウェーデンの労働者の姿が見えてきませんか?
この国は先進国であることは間違いないですが、働く、ということに関する哲学が、ある層の日本人とは相容れない部分があるといっていいでしょうね。もちろん、まじめに一生懸命働く人もいる、というのは当然そうなんですけどね。
余談
この国で、日本人が、日本で働いていた職種と同じ職種、もしくは同じレベルの職種に就職できるのは至難の業といっていいでしょう。例外もあります。日本語教師と看護師です。ただし、前者はそれほど就職の枠はありません。後者は、スウェーデン語次第といっていいでしょう。知りあいのストックホルムで勤務する方からはいろいろな苦労話を聞いておりますので、ストレスはもちろん多いと思います。あとは、寿司職人、これはいかがでしょうか?
アメリカの現在のオバマさんの医療改革に関しては、もう少し情報を集めてみようと思います。