ライフ イン スウェーデン

スウェーデンでの日々の雑感、旅行記、サッカー観戦記、などなど。

このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク -

etniska svenskar

数日前に職場にあった無料新聞のMETROの一面に、こちらの首相のラインフェルドさんがツイッターで叩かれた、という記事があったので読んだ。
日本語での説明はこちらのブログ参照。スウェーデン首相の失業率に対する発言

彼の言いたいことはスウェーデンに住んでいる人なら誰でも知っていることである。
失業率が高いとねちねちいわれて切れたのかもしれないが。
ようするに、数字として現れる失業率が高いのは移民系の失業率が高いからであって、普通の働ける年代の普通のスウェーデン人の失業率はそれほど高くない、ということである。

ただ、彼が叩かれたのは、「etniska svenskar」という単語を使ったことである。
これ、Googleで英語に訳すと「ethnic Swedes」となる。
ようするに、北欧の現在スウェーデンという国の土地に元から住んでいた人たち、ということである。

既に移民とその子孫が人口に占める割合が20%に迫る勢いのこの国、単純にスウェーデン人というとそれらみんなを指すのであえてその単語で区別したかったということはわかるのだが、これが格好の餌食となった。

私も適当な言葉が見つからないので、「スウェーデン原人」という言葉を以前自分で作った。

この国は別に海外での植民地経営を頑張ったわけではないので、第二次世界大戦の後もスウェーデンという国の人口のほとんどが「スウェーデン原人」だったのだが、労働力確保の移民(フィンランド、東欧などから)、そして戦争難民の積極的な人道的受け入れなどのため、あっというまに移民の割合が膨れ上がった。ついでに、激甘な配偶者審査とビザ発行と市民権獲得の容易さも指摘しておきたいが。

そして、スウェーデンの労働事情、雇用失業状況を語るにあたって、失業率が高いのは、失業率が高いサブグループがあるから、という当然の指摘すら、言葉の選択を誤るとその言葉だけが叩かれるという異常な事態となった、ということである。

何度も言いますが、私はこの国の政策はこの国の国民が決めることであり、その結果について、傍観しているだけです。

あと100年、200年単位でみると、スウェーデンという国のスウェーデン原人のしめる割合はマイナーなものとなるでしょうね。この国の人口は900万人強で、その15%近くがすでに移民系。さらに今でも移民の申請は殺到。中東アフリカ、そして私が大きく注目しているのは人口13億の中国からの人の移動です。
それもこの国の選択であり、そのような現状に対する意見ですらすでにタブーとなっております。

以前、日本人と話をしていて、この国の移民政策について意見したところ
「何を言っているの?あなたも移民なのよ!」
といわれたことはいつも心に刻み込まれております。

ただ、納税者としては言いたいことは山ほどありますが(笑)

今回の件はツイッターでもりあがったとのこと。
記事をみると、韓国から養子でこの国に来た知られたジャーナリストの女性が気分を害しているのが目に付きました。確かにこの国に養子として小さい頃にきた人たちは、そのエスニックなスウェーデン人グループでもなければ、失業率が高い移民のグループでもないですからね。
他の意見は当たり前のことを言ってるだけと言う印象。
当然、スウェーデン国籍保持者は、移民というバックグラウンドがあろうがスウェーデン原人だろうが、この国では同じだけの権利と義務をもつ、ということです。
だからこそ、安易な市民権発行や国籍を与えることは国の混乱を招くというわけです。

(余談ですが、今日のニュースで移民が多い町で若者達が警察に投石して問題になってました。インタビューでの彼らの行動がたいしたことでない、というようなエスニックなスウェーデン人でない方の意見も酷いものでした。)

しかし、現状でなぜ移民系の人たちの失業率が高いのか、という問題について真摯に議論して解決を探ると言うのがあるべき方向で、首相の真意もそこにあるわけです。

当たり前ですが、雇用側の理屈と、限られた職に適した人材を選ぶ際の選抜方法、そして仕事を求める側の資質、(教育の程度、語学力、競争力、そして社会適応能力)なども関わってくるでしょう。(以前スウェーデン原人にこの問題をふっかけたら、それは移民系が競争力が原人に比べて劣るからだ、というごもっともな意見で終了してしまいました)以前は、競争力どころか名前がスウェーデン原人らしくなかったら履歴書は紙飛行機となってゴミ箱に飛んでいく、というのが常識でしたが、今はどうなんでしょうかね?タクシーに乗っていて、ドライバー(中東系移民)同僚(シリア系移民)そして私(ジャミラ系移民)とでこの話題でもりあがったことがあります。

ひとにぎりの移民が奮起して勉強して高学歴となって社会の上部に進出している、ということは、日本でも同じ状況があるので分かりやすいことだとは思います。しかし、全体としてみるとやはり移民系の失業率の高さはなんとかせねばならないでしょうね。

(更に余談。この問題の中では非常にマイナーな位置しか占めませんが、日本語で語りにくいのは、もちろん、日本からスウェーデンへの移民者(殆どが女性)の就業についての問題もあるからです。これは他のブログの方がふれてますので私は書きません。)






スポンサーサイト

PageTop

Maggie Q2000が紹介する首都のValborg

4月30日、バルボリ。首都の日中は穏やかな普通の一日にみえるが、夜はかがり火を見るためにそのスポットに人々が集まる。

私とお連れさん2人はまず、Hotorgetのスシイシさんで腹ごしらえ。その後まだ時間もあり、バーバルセロナでいっぱいひっかける。このバーは場所も雰囲気もよく、食事も私は好きなところである。店員さん、バーテンさんとお客さんの会話はスペイン語だった。私はビール、お連れさんはグラスワインとサングリア。

そして、ガムラスタンの広場へ。ここからかがり火の行列が歩き始めるというのをネットで検索して知っていた。広場でたいまつを一般の人に一本20SEKで売っていた。お連れさんたちが購入。私はいつものごとく同行カメラマン。

053_convert_20120501172956.jpg

たいまつをもってガムラスタンからリッダーホルメンへの行列に私もついて歩いて、ちょこっとだけたいまつを持たせてもらったが、これが最高に気持ちがよかった。車道も一時交通整理で止められていてホコテン状態。きれいな歴史的な町並みをたいまつをもった行列が移動する光景は壮観であった。

094_convert_20120501173041.jpg



126_convert_20120501173104.jpg



137_convert_20120501173126.jpg


そしてたいまつがもえつきそうになるくらいにリッダーホルメンへ。見物客がひしめいている。たいまつの火は直接くべられている木に点火するのに使うのかと思いきや、水の張ったバケツにいれておわり、というのが若干ずっこけたけどそれも一興。お連れさん方もスウェーデンの伝統行事に参加できて楽しかったとのこと。

水辺には夕日を背景とした市庁舎の景色が美しかった。ボートでかがり火を見学しにきた人たちもいる。楽隊の演奏のあと、かがり火が点火された。

246_convert_20120501173157.jpg



261_convert_20120501173218.jpg



間近だと顔面に熱気をもろにうける。しばし炎をみつつ、雑踏の中、スウェーデンの春の訪れを心の中で静かに祝った。
この後、スポーツバーに移動してマンチェスターCがマンチェスターUを1-0で破った好試合を楽しんで気分よく帰宅。

余談
中央駅ではキャリーバッグ置き引き未遂事件が目の前で発生して警備員がすぐ飛んできた。若者(特徴はあえて書かない)がその場を立ち去ろうとして警備員が追いかけていった。
すりと置き引きには常に注意!!

PageTop

Disラー総統が紹介するスウェーデンのとある町の伝統行事 Valborg

総統が何か書きたいとうるさいので書いてもらいました。スウェーデンが好きな人は今日はここまで。
Maggie Q2000の書くValborgはこの後に来ます。

スウェーデンの伝統行事 4月30日 Valborg
説明はこのWIkipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%A4%9C
でどうぞ。ちなみに4月30日は一般社会人は通常勤務で5月1日がメーデーでお休み。
春の到来を祝う日なのだが、とあるスウェーデンの学生の多い町がこの日にかこつけて”祭り“を過剰に楽しむ。もしくは悪乗りする悪習がある。日ごろが退屈でしかたない町なのでまあ騒げるときは騒がねば、という魂胆は理解できなくはない。
まず、4月29日の夜から飲む。外で飲む。本来、この国では屋外の公共の場での飲酒は禁止されているはずなのだけど、飲む。かたっぱしから逮捕したらいいのに。そして、ごみをそのまま放置する。冗談抜きで、この国の人間は公共の場、公園などでの(職場でも)ごみの片付け方を知らない。というか、そういう教育を受けてない。ごみ掃除は異国からきた業者さんの大切な仕事だと思っているのであろう。ごみも片付けられない連中にエコだのごみの分別だのうんちくをいわれても困る。そしてこの国の連中は酒のスマートな飲み方も知らない。若年の頃から飲んでいるのであろう(学校の先生のブログ参照)。飲む量がちがう。飲んだら日ごろおとなしくて素敵なスウェーデン人男性もどうしょうもない男になりさがる。女性がからまれるのは当然、もちろんレイプも風物詩。
かくして4月30日の朝にはすでに町はごみと割れたビンが路上に散乱していてひどい有様なのだが、この町ではさらにこの4月30日の朝からシャンパンなどを飲み続ける、という習慣がある。今年も10時くらいにテレビ4の現地リポートが朝っぱらから外で飲む人たちを写していた。この町にはしょぼい川が流れていてそこで手作りのしょぼいいかだでしょぼい急流をくだる、というしょぼい伝統行事が毎年午前にやっていて、見物客があふれかえっている。伝統によるとランチはシルをたべる(にしんの酢漬け。3回目で飽きた)らしい。もちろんがばがば飲みながら。
そして午後3時には町の図書館のベランダから大学の偉い人が在学生や卒業生に手を振る。これはOBにはたまらないイベントなのだろう。このときだけ図書館の前の坂道に人が溢れかえる。まあ、卒業生以外にはどうでもいいイベントである。そしてこの後あちこちのクラブ、バーでひたすら皆さん飲んで踊る、というわけである。公園ではもちろん宴もたけなわ。夜には恒例のかがり火である。火を見るとやはり人間野生の何かが復活するのかもしれない。それがこの国の冬の放火多発と関係あるかどうかはまでは知らないが。5月1日の朝の町はまさにごみごみごみ、紙屑食べ残し空き缶割れた瓶の破片。これが日本でユートピアといわれている国の歴史ある町の風景かとおもうと感慨深いものがある。
今朝のその地元のネットの新聞によると、5月1日朝の段階のまとめで、110人のよっぱらいが警察のお世話になったそうである。犯罪ざたは今年は少なかったとのこと。おめでたいことです。
(この話はノンフィクションです)

参考ブログ おなじ光景も普通に描写されるとこうなります。
 http://gushiken17.tokyobookmark.jp/e18218083.html

参考映像


ネットで適当に拾ってきた写真。リアルの光景はもっと迫力があります。

PageTop
| このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク -