ライフ イン スウェーデン

スウェーデンでの日々の雑感、旅行記、サッカー観戦記、などなど。

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ミレニアム2 火と戯れる女 原書 ネタバレあり

背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットにたたきのめされた彼女の後見人ビュルマン弁護士は、復讐を誓っていた。ビュルマンはリスベットの過去を徹底的に洗い、彼女を心の底から憎む人物を探し出した。彼はその人物と連絡を取り、リスベットを拉致する計画が動き始める。その頃、月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルらは、重大な決断をしていた。ジャーナリストのダグとその恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、特集号を刊行し、書籍を出版することを決定したのだ。ダグの調査では、背後にザラという謎の人物がいるようだった。旅行先から帰ってきたリスベットもダグの調査を知り、独自にザラを追い始めた。だがその矢先、彼女の拉致を図る者たちの襲撃を受けた!
話題沸騰! 今世紀最大のミステリ『ミレニアム』三部作、激動の第2部に突入!

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以上がアマゾンでの日本語版の紹介文

ミレニアム2 火と戯れる女 上下 が日本語訳ででているが、私はその原書を読みました。日本語訳は手元になし。前にも書いたけどこの原書の2が手元にあって読み始めたが当然わからないことだらけで1と3の原書を購入、1だけが日本語訳がありとっとと読めたが2以降は時間がかかった。

ちなみにスウェーデンで製作された映画は1も2も3も見てない。テレビシリーズもみてない。

今回もネタバレ全開でいきますので、本を読む予定の方、スウェーデン製の映画をみる予定の方は今日はここまで。映画を見た後もしくは本で読まれた後にまたのお越しを。




まず、Amazonの評価を見ても分かるように、結論から言うと、1ほどの面白さもインパクトもない。続編の悲しさというところか。しかしながら、1で謎とされた点の答えがだいたい2で示されてます。

まず、リスベットが富豪から不当にぱくった金で世界を豪遊、ならびに、海外で豊胸の手術を受ける。この手術を受けたところに彼女の自分の身体への大きなコンプレックスがうかがえた。顔はかわいいらしいががりがりで小さい彼女の。で、旅行先で数学の問題を解きつつも、やはり「女性を憎む男」を見つけ出し、ハリケーンのどさくさにまぎれて殺します。

正直言うと前にも書いたとおり、主人公、ミカエルにも彼女にもあまり入り込めません。ミカエルはどういう倫理観なのかリスベットの巨額の横領は笑ってすませてますし、女性をいたぶる男性は死んで当然みたいな作者の思想には正直ついていけません。

で、リスベット。帰国後は豪邸をストックホルムに購入。だいたいの場所がわかるのが元ストックホルム在住者のこの小説の楽しみ。彼女が食べるしょぼい食事もイメージばっちりです。

「キャラはドラゴンタトゥー女のリスベットが一番立ってます。社会や組織への親和性は0で、その理由は本人の性格や特質にもよるが、もっと詳しいことはこのシリーズの2にならないとわからないようになってます。」

と1の書評で書きましたが、「最悪の出来事」というのが彼女の身に12歳のときに起こります。母を暴力で廃人とした父にとんでもないことをしでかすわけです。痛快ではありますし、その後も生き残った父の不気味さがひときわ光ります。

全部かくと面白くないので一部ふせます。
その父の経歴がまた、この国ならありそうでなさそうでという面白いものです。

余談、ちょっと前にKGBからお金を昔貰っていたスウェーデン人ジャーナリストが名前をばらされていました。私からしたら売国奴なんですが、その後もメディアに彼は出てたのでこの国ではそういうのは寛容なのかも。ストックホルムは冷戦時はスパイ天国だったそうです。まあ、日本もそうだったみたいですが。

で、今回もミカエルは正義感を振り回し、売春がらみである人物を追い詰めていきます。

で、リスベットはある殺人事件の容疑者となってしまいます。

で、彼女がその殺された人の家に乗り込んでお話をしたタイミングやモチベーション、内容が小説ではもうひとつ描かれてませんでしたし腑に落ちないところです。しかしながらそこにいかないと容疑者にならないのですが。

そして1でおなかに素敵な刺青を彫られた弁護士は2では散々なめに会います。

で、リスベットが警察から隠れていたのは町のど真ん中といっていい場所の豪邸という設定です。ちょっとなんだかなーです。

そして、今回でてくる二人の悪人が2,3で重要な役割を占めます。

この2で話題になったのは、元ボクサーがでてくるのですが、それが実在の人物、実在の元ボクサーであり俳優のパオロロバート、という点です。
で、気になって検索したら、この元ボクサーと作家はまったく面識がなかったとのこと。しかし、この本があほみたいに売れて映画化され、この元ボクサーは自分の役柄で映画に登場しました。彼はこの本のことで毎日のように質問されたそうですが、彼からしたら、架空のほかの登場人物のことをきかれて面食らったらしいです。しかししっかりテレビにも映画にも本人役ででて、ある意味たなからぼたもちだったでしょう。この本の前後では彼の注目度は大きく変わったとのことなので、この本のヒットが彼の人生をある程度変えてしまったわけです。反人種差別的な活動をしたこともあるから自分が作品内に登場したのかなと本人が推測してました。

話題性を向上させたのは作者の作戦があたったということでしょう。

で、この作品の盛り上がりは、誘拐シーン、そのボクサーとニーダーマンという怪物とのタイマンシーン、そして、別の男2人とリスベットの戦い、そしてリスベットとニーダーマン、ザラの最後の格闘シーンでしょうか。
それ以外にもグロイ殺人シーンは何箇所かでてきます。

このニーダーマンの特徴として、巨漢で力持ち、そして、痛みをまったく感じないという特徴があります。生まれつき痛みをまったく感じないダーティーヒーローといえば、久坂部 羊という作家の無痛という作品が面白いですのでお勧めです。

で、この2の感想。

読み終わってから数ヶ月たつのですが、まあ、1と3にはさまれたつなぎ、謎へのの回答という感じでしょうか。まあ、思い返せば格闘シーンは素手の暴力、拳銃スタンガン目潰しスプレーそして斧をふりまわしたりと刺激的ではありました。映像としてもいけるであろうハーレー疾走シーンもあります。

しかし、アマゾンでは25人中7人が星1か2でした。

日本の推理小説を楽しんでる人からしたら、冗長な前ふりと、推理する場面すらない面白くない作品と評価されて当然でしょう。そもそも推理小説のジャンルとはいいがたい、娯楽作品です。

小柄な天才ハッカーとその仲間たち、元スパイと、その息子の怪物くん。そして、なぜかおいしいところに登場するミカエル。だめだめな警察、警備保障のワル、いまいちなマスコミ、などなどのキャラが登場するけど、メインのストーリーが弱い、というところでしょうか。

売春や東欧からの人身売買がどうのこうのという設定は、スウェーデンの社会問題の一部なのでしょうけどまあ日本人読者からしたらあまり興味のもてないところでしょう。
余談ですが、この国では買春した人は逮捕されます。外国からの売春婦が立っているストリートがストックホルムにある、らしい、です。そして、タイマッサージが買春の温床になってて去年くらいに逮捕者がでました。ネットを使った売買もさかん、らしい、です。そして、ふつうに賢くて金がある年寄りスウェーデン人男性はあえて国内でリスクは犯さず、ドイツにいったりタイにいって人生を楽しんでくるそうです。で、タイ人女性をお持ち帰りして彼女たちが結構町にあふれているのは在住者みんな知っているところです。

はなしを戻して、結論としては、1から3まで日本の皆さんには翻訳本を全部読んでいただき、もう新しい作品を書くことがないラーソンが提示した世界をとりあえず堪能してもらいたいと思います。



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