ライフ イン スウェーデン

スウェーデンでの日々の雑感、旅行記、サッカー観戦記、などなど。

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雑文 

私の通勤路線バスは田舎を走っており、両側に牧場が広がります。
おもわず、おーまきばーはー みーどーりー を歌いたくなります。
毎日放牧されている牛や馬を見るのが楽しみです。白に斑がついた馬もいてへーこんな色もあるんだ、と感心したりします。途中で幅の狭くなった湖を橋で渡りますが、水面が静かなときと波立っているとき、朝日や夕日が輝いているときなど日々異なる景色が楽しめます。

2回しか行ったことないけど、北海道がこんな感じですかね。

札幌とこの国の首都、どっちがいいか?
もういうまでもないですが、鮭オンリーよりもお造り盛り合わせ、ザリガニよりも毛蟹、のびたパスタよりは札幌ラーメン、豆スープよりはちゃんこ鍋、てところでしょうか。

と、とりあえず落としといて(笑)後は知人研究者向け雑談。





夏休みシーズンでこの国は機能してませんが、研究機関も同様。
ほかの国の研究者は3-4週間休みとるんでしょうかね?
この国は当然とります。おかげでそこで進んでいるプロジェクトもストップてことはざら。
この国に来ている研究者にとって、一番頭がいたいのは、自分以外の要素で全く研究が進まないこと。
(これはボスの国籍、スタッフの国籍、研究の中身などでまちまちですが一般的な場合)
プランを立ててそれをお伺い立てて進展状況の報告や別の部署が絡んでいる場合の会議、いろんなことがちゃっちゃといかないし、もし実験のある場合などは試薬や必要な物品の入手でもいらいらさせられます。
共同で実験をやる人がいる場合はその人の働きっぷりにも左右されます。ラボごと別の町に引越しせざるをえない、ということもありますね。私が知ってる最悪のケースは、研究の助手が腰痛で突然数ヶ月消えて替わりがいなくて研究自体が時間切れ終了というケース。気の毒でなりませんでした。この国は基本的に代理はたてません。長期の休みなど建前で立てる場合もありますが、責任のかかることは一切やらないのでいないのも同然。お役所さんもそれやっちゃうのでもうあきれ返ってそれがなれっこになってそのまま麻痺してしまいます。話を研究に戻すと私はそういうネガティブな面を最初の数年で散々見てきたので、留学先としてこの国が本当にいいのか、各人しっかり考えたほうがいいんじゃないか、と思っておりましたし今でも思っております。大体予定の留学年数で満足のいく結果を残した人はラッキーで、滞在期間を延ばす人はよくいます。中には、すいすいうまくいって、速攻で論文を仕上げる人もいました。まさ「持っている」かどうか、に、「運」に左右されます。もちろんどの研究自体もそんなものなのでそれは当たり前ともいえますが。
じゃあ、運だけなのか、もちろんここに来るまでにどれだけ実力を蓄えてきたかのほうがもちろん重要です。ほとんどの場合ポスドクなのでそれはクリアーできている人が来ているとは思いますが。後はいかに積極的にいくか、ということも大切でしょう。後は、とにかくでかい山を当てようとしている人には、保険は絶対かけたほうがいい、ということです。小さい結果でもそれが形となって論文1とカウントされるのとそうでないのでは大違いです。帰国して最初に聞かれるのは、で、何本論文かいたの?でしょうからね。

で、私事、私の研究のメインはレトロスペクティブなコホートスタディーであり(しかしながら以前はこちらでもきちんと現場でピペド仕事もやってますよん)これは当たりました。なぜなら、この国のデータ管理はなかなかしっかりしていて、私はいまいるところでも自分の部署の書庫、セントラルアーカイブでマイクロフィルムに移されたデータ、以前住んでいた町の端にあったコミューンアーカイブでの情報収集、そして端末でのアクセスと、やる気されあれば前に進めるし、ただ、膨大な時間がかかるためやる気がなければまったくやらないので、先人のやるきのなさに助けられて貴重なデータが手付かずで置いてました。もちろん、情報を得るために飛行機に乗って別の施設に行って数日間データを収集したこともありますし、そもそもスウェーデン語が読めなければデータも集められないので、誰にでもできる、というわけではありませんでしたが。そういうデータでええ仕事ができたのですが、私の近い者に「棚ぼた論文」といつもDISられております。違う、棚をあけたらぼた餅があるわけでなく、そこの倉庫にぼた餅の原材料おいてるから勝手に作ってもええで、というものでした。
ところで、去年は今までやったことがない分野の研究に挑戦して、それが今年形になりました。時間はかかりましたし、みなさんが花見をしていた休日に職場に弁当をもっていって朝から晩までデータを収集解析したのはいい思い出です。それも自分から違う部署のボスに、やる気はあります、なにかネタありますか?と聞いたら、前いたやつにやらせようと思ったら数週間やってちょっとだけデータあつめて放置されたネタをいただき、それが大きな山となりました。たまたまですがその分野では前いた施設は世界的に有名だったそうでそんなことはカケラも知らなかったのでまあラッキーでした。で、その続編をしあげるべくたまに前いた町にこっそりいったりしてるのは秘密(笑)なんですが、共同研究者から音沙汰なしでストップしておりました。で、先日メールをみたら、アメリカのとあるえらい(であろう)人から、2000年に出したその分野の成書のセカンドエディションを出すプロジェクトがあるから、1チャプターを書いてくれんかね、という内容でした。最初は冗談もしくは詐欺かと思いました。実際、研究者の欲求をくすぐる詐欺まがいの誘惑はよくあります。有名なのが紳士録商法。私もWHO'S WHOという紳士録に名前と業績がのっているのですが、それからしばらくは、今なら25%引きだの記念のたてがつくだのしつこかったけど全部無視したので実際その紳士録を手に取ったことはないです。後は、きいたこともない国際会議の座長よろしくだのしらない雑誌のレビューかいてだの、エディターよろしくだのそういった類です。で、今回のメールもそうかなと思ったけど、具具ってみたらその教授は実在するしその本も実在するし、これってマジかよ、ということになりました。私の論文がその方の目に留まったのでしょう。実際その本を借りてきて、自分がかくチャプターもとりあえずコピーしました。で、もちろん自分ひとりでは全く無理なので去年からの共同研究者に打診、GOサインがでて、そのチャプター執筆に挑戦することになりました。無謀かもしれませんし、ある意味その分野の専門家の方々に失礼かもしれませんが、光栄なことだし、私に失うものはないし、このようなチャンスはめったにないし、この経験はこれからきっと役に立つでしょう。やはり新しい挑戦は刺激的で今日は了承しますメールを送ったりしてアドレナリンがでまくって夜は疲れ果て何もしてないのにすでに燃え尽きたやぶきじょう状態でした。で、今日はどうせ何もできないのでとりあえずこの雑文を書いて、明日から気合をいれようという算段でした。私のモットーは、ころんでもただでは起きない(そもそもこの国にいることじたいが、、ジャミラ)。そして、積み重ねた実績の上にしか自分の場所はない(昔、おまえ勉強しなければいつまでもバカのままや、といわれたことがきいてますな)、それだけです。あと、私は研究で給料をもらっているわけではないので、現場での仕事のほうが重要なので、それについても心をひきしめておかないといけません。




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コメント


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何と!おめでとうございます。世界に名だたる本にMaggieさんの名が載る訳ですね。載った時には是非ご一報下さい。以前職場の同僚に「頑張っていると、必ず誰かが見ているし、怠けていても、必ず誰かが見ているものだよ」と言われた事があるのですが、Maggieさんは前者ですね。私は後者にならない様に頑張ります(苦笑)。

もと隣人 | URL | 2012-07-25(Wed)04:38 [編集]


Re: タイトルなし

もと隣人さま

コメントありがとうございます。今まで日本でとある専門分野の雑誌に依頼原稿がボスから回ってきたのをかいたことがありますが、このような形でのオファーでの仕事は初めてなので、気持ちも引き締めております。その分野も日進月歩で、2000年から今に至るまでのアドバンスをうまくまとめられたらいいなと思っております。来年になるとは思いますが今から出来上がった本をイメージして一人盛り上がっております。

(どの分野かといいますと、内輪ネタですが、すでに帰国された犬を飼ってた方の分野(その中でも細分化されてますが)です。いつものごとく近い人に相談したら、はあ?あんたに書けるわけないじゃん。なに寝ぼけたことをいってるのか、と一蹴されましたが(笑))

> 何と!おめでとうございます。世界に名だたる本にMaggieさんの名が載る訳ですね。載った時には是非ご一報下さい。以前職場の同僚に「頑張っていると、必ず誰かが見ているし、怠けていても、必ず誰かが見ているものだよ」と言われた事があるのですが、Maggieさんは前者ですね。私は後者にならない様に頑張ります(苦笑)。

Maggie Q2000 | URL | 2012-07-25(Wed)18:21 [編集]


おめでとうございます!積み上げていくと、みてくださる方はちゃんといらっしゃるよい例ですね。自分も頑張ります。
と、書きながら不良債権ブックチャプターを思い出しました。

kai | URL | 2012-07-29(Sun)22:19 [編集]


Re: タイトルなし

Kaiさん

コメントありがとうございます。執筆作業に没頭、といきたいところですが、オリンピックが気になってどうにもなりません(笑)少しずつでも前進していきたいと思っております。Kaiさんも遅くまでいつもお仕事ご苦労さんです!

> おめでとうございます!積み上げていくと、みてくださる方はちゃんといらっしゃるよい例ですね。自分も頑張ります。
> と、書きながら不良債権ブックチャプターを思い出しました。

Maggie Q2000 | URL | 2012-07-30(Mon)06:13 [編集]


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