ライフ イン スウェーデン

スウェーデンでの日々の雑感、旅行記、サッカー観戦記、などなど。

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国立航空宇宙博物館

美術館をでて、公園を挟んだ向こう側にある国立航空宇宙博物館へ。

国立航空宇宙博物館はWIKIによると「、スミソニアン協会が管理・運営するスミソニアン博物館群の一つでもある。航空機と宇宙船関係の展示物を展示している博物館の中では世界でも最大級の博物館である。また同博物館は地球惑星科学や地球地理学、地球物理学などと同じくして、航空学・宇宙飛行の歴史、科学、技術を研究する極めて重要な中央施設である。」
(もうひとつ、スティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター という別館が離れた所にあり、そこにはエノラゲイが展示されている。いつか行きたいとは思っているが今回の日程では無理だった。)

私がこの国立航空宇宙博物館に来るのは2回目。

前回のこの博物館の心に残っている印象は、航空機もさることながら、ひとりの日本軍人の凛々しい一枚の写真であった。

その写真をもう一度みたくてここまできた。

友永 丈市 海軍中佐
写真と略歴はこちらである。

航空機の歴史はライト兄弟から始まるが、第一次第二次世界大戦と軍事利用の歴史の意義は大きく、この博物館でも第一次、第二次世界大戦、そして、海上航空に関する展示がある。

本物のライト兄弟の飛行機の展示

第二次世界大戦の展示では、日本の零戦が展示されている。そして、東京へのアメリカの空爆の説明もある。

海上航空の歴史では日本との戦いがメインである。レイテ沖海戦やミッドウェー海戦、硫黄島の戦いなど。当時の映像記録も見ることが出来て、他の日本人の方も熱心に見ていた。

もちろん、日本人にとって辛い映像や写真の展示ではある。

アメリカはパールハーバー奇襲を日本の卑怯な攻撃としているが、それ以降の海戦や戦いに関しては、もちろんアメリカが結局勝ったこともあるが、戦いの記載は偏ったものではない。

戦いには双方大義があり、しかしながら、亡くなった自国の軍人を弔う、そして戦った相手の国の軍人に対しても敬意をもつ、というのが国際的な常識です。

私はオーストラリア、キャンベラの戦争博物館にいったことがあります。
オーストラリアにとって当時の日本は、本土に急襲してきた敵、そしてシドニーに潜水艦を侵攻させてきた恐るべき国です。
しかしながら、その展示では、日本軍人の勇気を称えて、亡くなった日本人の潜水艦乗り組み員を手厚く弔ったという記載がありました。

ネットではこちらから引用
http://www2s.biglobe.ne.jp/%257Enippon/nagoshi/nikkan_696.htm
「第二次世界大戦中、日本海軍はオーストラリアのシドニー軍港を特殊潜行艇という小さな潜水艦で奇襲攻撃しました。オーストラリア軍はその勇気に敬意を表し、特殊潜航艇を引き揚げ、昭和十七年五月三十一日、戦死した四人の日本軍人(松尾敬宇大尉ら)を海軍葬の礼をもって弔いました。海軍葬の推進役になつたシドニー地区海軍司令官のモアヘッド・グールド少将は、「これらの日本の海軍軍人によって示された勇気は、誰もが認めるべきであり、一様に讃えるべきである。このような鉄の棺桶に乗つて死地に赴くには、最高度の勇気がいる。これら勇士の犠牲的精神の千分の一でも持って、祖国に捧げるオーストラリア人が、果して何人いるであろうか」と弔辞を述べました。」

戦争において、一般民間人への無差別な空爆や原子力爆弾の投下などは許しがたい行為だと思われます。もちろんそれも含めて戦争なのですが。

スウェーデンの軍事博物館。最初に入る部屋では、「人間は昔から戦争をずっと続けてきた。戦うのが、戦争するのが人間である。」という現実を子供に知らせるところから始まります。
数年前まで徴兵制があった国ですから、国が軍事力を保持して敵に対して備えるというのはヨーロッパでは大国だろうが小国だろうが当たり前のことです。かなりの長い年月戦争をしていないスウェーデンでもそういう理論です。私は海外旅行にいくとその国の軍事博物館には可能な限りいくことにしております。そこでその国の歴史の重み、そして国家の歴史とは血と闘いの上にのみ存在するという現実がわかります。

日本では憲法第9条があるから平和だと思っている人がいますが、それは間違いで、日本が平和なのは自衛隊(日本の海軍、空軍、陸軍の軍事力)があるからです。日本ではきれいごとを唱えたら、友愛を唱えたら他の国は攻撃してこないと思っている政治家がいますが驚きです。そして現在の日本は周辺国いずれとも現在進行形で国境紛争を抱える世界でも珍しい国なのですが。

話は戻りますが、私は12年前の夏、このスミソニアンの国立航空宇宙博物館で友永中佐の写真をみて、激しく心を動かされたのですが、その場所に再び戻ってこられて非常に感慨深いものがありました。

私は、98年にサイパンに行ったときには、テニアン島に行きました。そこで長崎と広島に原爆を落としたB29の発進した滑走路を歩きました。目を閉じると、広島、長崎に向けて飛び立ったB29が脳裏に浮かびました。人間がもっとも残酷になった日が1945年の8月でした。

私は戦争を愛好するものではありません。しかしながら、古今東西戦ってきた兵士には敬意を忘れないようにしております。原爆投下が戦争終結とは関係ない不必要な人体実験であることは間違いないと思っておりますが、責められるのは作戦を決定した人でしょう。

アメリカと日本が現在このような関係があるのは、日本が全力でアメリカに立ち向かった、戦ったからだと思っております。戦うということはもちろん失うものも大きいですが、それでなければ得られないものもあると思っております。それは現実の戦闘にかぎらず、わらってなーなーですませることが他国との関係を維持するわけではありあません。

私が今こうやって生きているのは、日本の歴史の上で生きてきた名もなき人々、そして戦って亡くなられた多くの方々のおかげである、ということは常々思っております。私は日本に帰って東京に滞在する時は、可能な限り靖国神社に参拝しております。

昨年夏は、鹿児島県知覧に行く機会がありました。そこには知覧特攻平和会館があります。多くの特攻でなくなった方々の遺書や写真は涙なしには見られませんでした。しかし、日本が歩んできた歴史を日本人は知るべきでしょう。日本に住まれている方なら週末でいけると思います。是非いってほしい場所です。

話をワシントンに戻します。宇宙に関するコーナー、やはり60年代からの宇宙への歴史の展示とビデオは非常にわくわくしました。

この国立航空宇宙博物館はやはりワシントンDCでのおすすめNo1でしょうね。ちなみに入場無料。
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コメント


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考えさせられました

海にも特攻部隊があったことに驚きです。特攻隊はつまりが自殺隊ですからね、日本人ならではの思考から生まれた独特の戦闘スタイルというのでしょうか、本当に先人たちの愛国心には恐怖を覚えます。愛国心といっても、強制された訳ですが。
私も小学生の時に平和館(確かそんな名前の)という戦争の展示物がいっぱい収められている博物館に行ったことがあるのですが、怖くてずっと鳥肌が立っていました。だから早くその場から逃げ出したくてたまらなかったのを覚えています。
悲しみしか生まない戦争ですが、出来れば振り返りたくない悲しい過去ですが、しっかりとその起こった事実を受け止めて、そして未来を見据えることは非常に大切なことですよね。私も海外に旅行に行った際は、今の華々しい発展したものばかりでなく、過去の歴史的事実にも寄り添っていきたいと思います。本当にその国のことを知るために。

乱文失礼しました、では。

きたよー | URL | 2012-09-09(Sun)15:46 [編集]


Re: 考えさせられました

きたよーさま
コメントありがとうございます

> 海にも特攻部隊があったことに驚きです。特攻隊はつまりが自殺隊ですからね、日本人ならではの思考から生まれた独特の戦闘スタイルというのでしょうか、本当に先人たちの愛国心には恐怖を覚えます。愛国心といっても、強制された訳ですが。

特攻についての概略はこちらwikiを参照しておきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%94%BB%E6%92%83%E9%9A%8A
ご指摘の通り、自殺を強要する作戦であり、戦争末期の追いつめられた状況とは言え、特攻自体が両手を挙げて称賛される作戦でないことは明らかです。
そして明日、死ぬという立場の方々の遺書が知覧もしくはネットでも読むことが出来ます。
彼らがどのような想いで死を見つめているか、家族や恋人、そして国に対して何を思っているのか、もちろんそこに書いていることが本心なのかどうなのか、それは本人にしかわからないことです。しかし、様々な思いが伝わってきます。おっしゃるとおり、戦前の愛国心教育が行き過ぎていたことは確かでしょう。しかし、それが強制されたものかどうか、という点に関しては各人の心しだいだと思っております。
私は戦争で大きな被害があった都市出身で、戦争被害について、そして戦争について子供のころから教育を受けてきました。そして新聞や本、いまならネットで、そして実際に世界各国の戦争軍事博物館にいって、戦争とは、国とはについて自分なりに考えてきました。
愛国心、といことについても、私はそれ自体に関しては否定的ではありません。世界のどこにいっても、そこには自国を誇りに思っている人たちと出会います。そこにはその国の美しい風土があり、民俗があり、食べ物があり、国旗のした、国家のもと、戦いの歴史のあとで確保した領土とともに、みな愛国心をもっております。

Maggie Q2000 | URL | 2012-09-09(Sun)21:25 [編集]


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