ライフ イン スウェーデン

スウェーデンでの日々の雑感、旅行記、サッカー観戦記、などなど。

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左派野党連合が勝利=極右第3党、政界に衝撃-スウェーデン総選挙

時事ドットコムの記事を転載します。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014091500027

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引用開始
左派野党連合が勝利=極右第3党、政界に衝撃-スウェーデン総選挙

【ロンドン時事】14日投票のスウェーデン総選挙(一院制、定数349)は、15日未明(日本時間同日午前)までに開票がほぼ全て終了し、社会民主労働党(社民党)など野党の左派連合が最大勢力となった。ただ、過半数には届かず、社民党を中心とする少数与党政権が誕生する見込み。
 ストックホルムからの報道によると、各派の得票率は野党連合が43.7%、ラインフェルト首相率いる穏健党など中道右派の与党連合が39.3%。2006年から続く長期政権への飽きに加え、失業率が高止まりするなど生活面で目立った改善が見られないことへの有権者の不満が、「ラインフェルト離れ」を促したとみられる。
 今後は社民党が中心となり、野党連合内の少数政党と連立を模索する見込みだ。元溶接工で12年の党首就任まで労組代表だったロベーン社民党首は、ラインフェルト政権下で進んだ格差の是正のほか、教育やインフラ改善に力を入れると約束。「われわれは(高失業率、教育水準の低下という)深刻な状況下にある。(投票結果は)国に変化が必要だという(有権者からの)回答だ」と述べた。
 一方、反移民を掲げ勢力伸長が注目されていた極右・スウェーデン民主党は、初の中央政界進出を果たした2010年の前回選挙時(5.7%)を大幅に上回る12.9%を得票し、社民、穏健両党に次ぐ第3党にのし上がった。移民流入に対する国民の懸念を背景に、主要政党としての地位を確立した形で、政界に衝撃が広がっている。
オーケソン党首は支持者らを前に、「われわれは今や絶対的な(議会の)キングメーカーとなった」と強調した。ただ、社民党は民主党との政権協力を否定する考えを明確にしている。(2014/09/15-09:12)
引用終わり
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要点は
1。政権交代
2。左連合で過半数に満たない。
3。反移民を掲げるスウェーデン民主党が第三党に躍進。

詳しい選挙前の解説はいつものごとくスウェーデンの今のブログを参照 

今日の総選挙の見どころ: 果たして左派陣営が過半数を取れるか!?


このブログのシナリオ1になりました。

スウェーデン民主党(SD)の最近の支持率は10%あたりだったので、支持率を前回から増やすことは明らかだったけど、多くの人が思った以上の支持率をえたということになります。

ちなみに、私の2年前のブログはこちら
日曜日の午後 党首討論 2012-10-08(Mon


一部書き出すと
「現実問題として、スウェーデンにシリアからの難民申請が殺到しているそうである。そして、首相も、移民の流れが増えることで社会のコンフリクトが深まることも認識してました。
しかし彼は"Men utan utlandsfödda hade vi inte haft det välstånd vi i dag har i Sverige."「しかし、外国生まれの人の力がなければ我々の今日のスウェーデンの繁栄はなかった」とポジティブに〆ました。具体的には中国インドロシアの国の名前を挙げてました。
移民制限を主張するスウェーデン民主党党首に左党党首から「あなたのところの政策は非人間的だ」と挑発的な言葉がでました。それに対して「あなたのいうところの人間的な政策て、スウェーデンができるかぎりの移民を受け入れるということでしょうか」と返してました。
誰だっていい人になりたいけど、いい人っぽい政策をとるにはお金がかかるわけで、そのお金は天から降ってくるわけではない。もちろん、本人やその子孫が頑張って働いて税金を払って国を盛り立てていってくれたらそれでいいわけだけど、現実問題として現在のこの国の若者の高い失業率は移民が原因の大きなもののひとつなのは首相も認めているところ。ただのスウェーデン語教育さえうけたら雇用してもらえるというわけではない。また、子だくさんなのは間違いない。補助が沢山もらえてうらやましい限りである。
しかし、そういった現状を認識して発言していたのは首相とそのスウェーデン民主党党首だけだったね。といういつもの展開。前回の選挙で初めて議席を獲得したこの党。ノルウェーの事件の影響を受けそうではあったが、次の選挙で議員を増やすのか減らすのか、国民の判断(移民系の有権者の割合はこれから爆発的に増えるだろうけどそうなる前の段階での)がどうなるのかは興味ぶかく見守りたい。私の予想としては、議席は増えると思っている。」

予想はあたりました。

ちなみに、選挙直前の党首討論でも党のポスターでも移民を減らすとはっきりいってたのはSDだけでした。
彼らのポスターはこれまた
スウェーデンの今
参照 

さらに投票結果をみると

4。左派の支持率は前回と比べて3党ともほとんど同じ
5。政権の4党のうち、メインの穏健党が失った支持率は7%で、スウェーデン民主党が増やした支持率は7%。他の3党は微減。

ようするに、現政権支持者からの票が左に流れたわけではなく、上の日本語のニュースで党首がいっているように左の政策が新たに受け入れられた訳ではなく(もとからの支持者は別として)、8年続いた現政権はとりあえず飽きられ、もしくは失望され、その票がSDに流れたのだろうと私は分析しました。まあ、左から極右に票は流れるとしてもわずかでしょうしね。

ちなみに、現政権は、中道右派と日本語ニュースでは書いてますが、私から見たら「中道左派」で、左派連合が「極左派連合」です。

余談ですが、フェミニスト党も議席の4%を狙いましたが届きませんでした。これも左ですが。



常々思っていたのですが、スウェーデンには、普通の保守派の受け皿となる政党がひとつもありません。

穏健党も結局は移民受け入れを制限するとは一言もいってません。

スウェーデン民主党にはつねに極右、レイシストというレッテルがつきまといますが、まともな保守がなければそれらの票はスウェーデン民主党にいってもちっともおかしくないと思います。

というわけで、穏健党だけが惨敗、あとはちょいまけちょいかち、そして、あらゆるマスコミから例のごとくネガティブキャンペーンをうけていたスウェーデン民主党は躍進という結果となりました。

78万1120票がスウェーデン民主党にはいったとのことです。960万人の人口の国で移民は10%を遥かに超えていて、そのなかでのこの得票率の重みは大きいと私は思います。キャパシティーを遥かに超えた外国人を受け入れ続ける1000万人たらずの福祉国家という、たぶん左派から見たらまさにユートピアなんでしょうけど、まあ、中にいれば、きれいごとではすまない、ということでしょう。

ちなみに選挙を終えた今日のニュースは

社会民主党、左党を政権から閉め出す。

という、さっそくの左派伝統の内ゲバで、昨日の速報ではしゃぎまくっていた左党の党首やそのシンパの映像にはらわたが煮えくり返っていた私にとっては、今日のニュースで左党の党首のゆがんだ表情をみて非常に気持ちのいい秋の夜です。


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スウェーデンの今 国政選挙の開票結果 http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/e1a388699c8c73889114213b1689312f
「穏健党から社会民主党へ流れた票とほぼ同じ数の票が、社会民主党からスウェーデン民主党へ流れたということである。」
とのことです。穏健党からはスウェーデン民主党と社会民主党にながれ、社会民主党からスウェーデン民主党にもながれたということ。
「社会に不満を持つ層」ということになるのでしょうかね。

Maggie Q2000 | URL | 2014-09-19(Fri)13:37 [編集]


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