ライフ イン スウェーデン

スウェーデンでの日々の雑感、旅行記、サッカー観戦記、などなど。

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「インシテミル」 米澤穂信 ネタバレ

米澤穂信、どっかで聴いたことがある名前だなと思ったら、昔読んでました。さよなら妖精・
その時のブログはこちら。
で、そのさよなら妖精の筋も謎解きも忘れたので検索したのですが、国あてクイズだったですね。あと、小賢しい高校生の会話がまるで2ちゃんねらーの話し方みたいで萎えた記憶が強いです。さらに、主人公の生ぬるさ、と。

それらはおいといて、このインシテミル。最後まで題名の意味は分からなかったのですが、淫してみる、ということらしいです。
この作品は読みごたえありました。おもしろかったです。映画化もされたみたいですがこれも見たいと思っております。

内容はアマゾンの説明から

内容(「BOOK」データベースより)
「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。

ネタバレ全開でいきます。



閉じ込められた12人の男女、案の定、人殺しを始めました。殺したら時給、報酬がアップするから。そして途中の主人公のいったんの謎解きまで、なにがなんだかさっぱりわからず、結局人数が減ったあとになっても犯人がわかりませんでした。
途中から、主人公の正体が、ミステリーおたく、とういことがわかるのですが、こういうおたくっぽい書き方は「さよなら妖精」も同様だったと思います。登場するミステリーをひとつもよんでない一般人は取り残されていきます。もちろんそれでもまあ大きな問題はないのですが。主人公がじつは単なる弱弱しい一大学生でない、というところから、頼もしく感じられ、話はぐんと進みます。

参加者12人がはじめの夜にさまざまな武器を持たされていて、それを隠しながら他の人の武器がなにかわからないまま鍵のかからない部屋で夜を迎えるというはらはら感、そして、見回りをしたり、犯人を制圧、拘束したりする機械、ガードの無機質な存在感はやはり緊張します。

また、しょっぱなからでてくる美女の正体はもちろん不完全ですが、なにか特別な存在だということは分かります。

そして、殺人事件の謎の核心に入りますが、一人目の犠牲者は実は自殺だったということ、これは武器はガードの乱射ということも含め、さっぱりわかりませんでした。
そりゃあ、誰が何を持っているのか明かされてない段階でわかる訳がない。

超核心に触れますが、ようするに、この閉鎖空間に、さくら、が二人いたわけです。自殺したい人と、お金がほしくて確実に人を殺す人と。まあ、恣意的に選ばれた人たちなので、それがわるいことではないですし、そうでもなければ何もないまま7日間すぎるでしょうよね。そして、この空間での出来事、ようするに、殺し合いも含めたドラマは有料で視聴者に提供されているということが最後にわかります。まあ、リアリティTVは世界中で人気ですからね。

二人目の被害者は、犯人はすぐわかるのですが、ほかの人が書評で書いている通り、たまたま殺しちゃったという点がちょっと残念ですが、後になって殺人者はキーパーソンとなります。

そして、続いて殺される二人、そしてその後の殺人と自殺。

天井を落として殺人というのは奇想天外で、そして殺された二人が12人のなかの重要人物だったことも衝撃的でした。そして誰が天井を落としたのかはもちろん最後までわかりませんでした。そこは、武器を嘘の自供をした、という点のトリックをあばかないといけないのですが、ニコチンの殺傷力なんて知らないので一般の人がとけるわけない。ただ、メモランダムの偽造の伏線はきちんと張られてました。

まあ、消去法でいっても女ふたりのどちらかだとまではわかるんですけどね。

そして、動機について。犯人は、10億円を作らないといけないのでこの殺人を犯した、と。

10億円がなぜ必要なのかはみなさんのご想像におまかせして終了、というのはちょっと不親切だと思うけどね。

で、主人公もそれをつっこまずに4千万円の賞金をあげてはした金で目的の車をかって満足。

最初の数ページに、名前を明かさないで数人の参加動機がかかれてあったけど、どれが誰の動機なのかもわかりませんでした。

この作品の面白さは、建物の内部の様子などが映像として頭の中で構築されることです。

これは全く個人的な楽しさなんですが、以前ストックホルムで住んでいた巨大アパートがちょうどこの作品の施設と同様に円形の建物で、部屋が放射線状に配置されて、それがイメージされました。規模は全然違うんですけどね。

後、最近特に、無人ロボットの技術の飛躍的進歩に恐れを抱いており、ガードの無人格ぶりと高性能ぶりはやはり緊張しますね。無人飛行機による爆撃、無人兵士による殺戮が映画の世界さながらにがんがん行われる時代へと現実社会もあと一歩なんでしょう。

で、作品の締め方も、悪くなかったと思います。次の作品へ発展させることもできる終わり方ですし。

検索すると、おれにはかけねえ、ってかんじの掘り下げた書評もみますが、結局こんな小学生の感想文にまたなってしまいました。娯楽作品として読んで損はない一品です。というか、ネタバレありと書いてるので意味のないおすすめですが。
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