ライフ イン スウェーデン

スウェーデンでの日々の雑感、旅行記、サッカー観戦記、などなど。

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『白ゆき姫殺人事件』湊かなえ ネタバレあり

『白ゆき姫殺人事件』湊かなえ を読みました。

本の紹介はこちら アマゾンからのコピペ

内容(「BOOK」データベースより)
美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、故郷の人々。彼女の関係者たちがそれぞれ証言した驚くべき内容とは。「噂」が恐怖を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも―ネット炎上、週刊誌報道が過熱、口コミで走る衝撃、ヒットメーカーによる、傑作ミステリ長編。

湊かなえの小説は、告白を以前立ち読みでざっと読んだだけです。映画化された、「告白」は最高に面白かったです。本は立ち読みなので印象はあまり残ってませんでした。

私事ですが、この作者と私はあるようなないような関係があります。

私の親友が、妻のガキの頃の親友が売れっ子作家だ、と言ったのですが、彼女のことでした。親友の妻の親友。私とは何の関係もないですね。

で、この作品、ネタバレ全開でいきます。

小説、というか、様々な、取材インタビューを羅列しただけなんですが、最後に参考として、ツイッターのようなものと取材をもとに週刊誌で書かれた記事、そして新聞の記事が載っております。このような形態の小説はやはり平成でないと、という感じですね。この本を読んで芥川の羅生門を思い出したと感想を書いていた人がいますが、私もそうでした。

で、話はというと、核心からいきなり書きますが、殺人事件が起きて、その被害者の同僚が昔からの同級生のライターに連絡、怪しい人がいる、という情報を渡して、そこから話がスタート、会社の同僚たち、そして、昔の同級生、田舎の町の人々の話を聞いて回ります。そしてそのことをスクープとして週刊誌にセンセーショナルに書きます。その怪しい人物は行方をくらましておりました。

で、湊かなえ、彼女は人間のことがあまり好きではないのでは?と思うくらい、告白でもこの作品でも人間の暗部、美しくない部分をほっていきますね。そこが面白い訳ですが。

そして、この作品でインタビューされた人がそれぞれの思惑で言いたい放題。
そこに、現在の架空世界である、ツイッターの中で本名やフルネームがさらされる。
大学時代の友人が週刊誌に抗議の手紙を送ってその中身で主人公が変態的なことをやらされた、みたいなことをばらす。などなど、現実のネット社会のありえる問題を提示してます。そのような作品としてパイオニアは村上龍のラブ&ポップではないかと思っております。

で、昔からのジャーナリストの問題、プライバシーを無視して無実の人をいかにも犯人に仕立て上げる。インタビューの内容も都合がいいように書き換える。これは週刊誌だけでなく、テレビでもさんざんやらせ、ということで言われている問題ですけどね。

話は飛びますが、海外在住の知人が、海外で頑張る日本人みたいな番組に出演を打診されて話をしてみると、すでに作られたストーリーがこれこれで、これにそって演技してくれ、みたいな感じで断ったといってました。
さらに余談ですが、そういう番組にすでに出た人がさらにでていいような人を捜すのを手伝っていて、マギーさんどうですか?と打診をうけましたが、断りました。まあ、私にメリットないし、ストーリーもないのでぼつ確定なんで。

この小説では、そのような相変わらずのジャーナリズム、そして、ネットでの公開リンチ、会社でのおもしろおかしい人間関係、きれいな女性だからいいってもんではない、っていうお約束、田舎での陰湿な人間関係と噂。昔の友達とのストーリー、初恋の人との残念な事件と誤解、そして、手に届かないようなところにいる、プロの演奏家と主人公の一瞬の邂逅、などなど盛り込まれておりました。

ようするに、人の口を封じることは昔もちょっと前も今もこれからも無理ってこと。それは田舎でもちょっと都会でも、ネット上の世界でも、もちろん、海外でも。そして、人は他人をいいように解釈してしまうということ。それは娘ならポジティブに、他人の娘ならネガティブに、てな感じです。キャビンアテンダント、という言葉がでてきますが、これには笑いました。

で、さらにもう一つの要素、殺人事件の謎解き、これも、本格的ではないですが、さらっと答えが提示されてあとはさようなら、というかんじでした。それもまた一興でした。

というわけで、私の親友の妻の親友の作品、面白いのでもっと読んでいこうかと思っております。

そして、この作品は映画化されてました。次の日見ました。続く。






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